増加が予想されるアジアの医療費①

 今後10年間でアジア諸国の医療費はより高くなることが予想される

 WHOはアジアの経済の発展によって貧困の度合いは深刻さを増したとの発表をしている。この経済発展は社会に、ライフスタイルに、そして人々が口にする食べ物の種類に変化をもたらした。そして都市部の大気汚染をも悪化させた。

 

 癌や脳卒中や痴呆などの病気がどのように各々の地域に受容されているか?によって、その地域の医療費の増大を明確に予想することが出来る。

 WHOは、東南アジアでは癌の治療が手遅れになり亡くなる人は年間130万人いると報告している。国連は世界的に見て癌が原因で亡くなる8万8000人いるが、そのうちの2/3はアフリカかアジアだと発表している。WHOによれば、2015年、癌・糖尿病・心臓疾患・肺疾患による死者数は40万人である。

 

 

アジアで大部分を占める医療費は癌治療費である

 これらの病気(癌・糖尿病・心臓や肺疾患)が一般的になってさえ、治療費は上がり続けている。世界水準で2015年は癌の治療費が11%(1007億ドル)引き上げられた。専門学者たちは2020年までに1500億ドルに達するだろうと予測している。彼らはその大半が新薬開発費用だとしている。

 ボストンのコンサルティンググループの研究機関は最近のレポートで「癌の広がりはパンデミックと同じ割合だ」発表した。同レポート内で、インドでは毎年癌によって250万人が亡くなっており、2020年までに癌患者数は500%増加しうると報告している。中国は2016年、400万の癌の新たな症例のレポートを提出した。これによれば中国の癌患者手当費用は2025年までに400%、金額にして18兆4000億ドル増加する可能性がある。